中日新聞での2020年の3月から現在までの約5年半に渡る三輪丈太郎の連載が大集結!
この度、名古屋市立の図書館の本館となる鶴舞中央図書館から「名古屋市にある書店と名古屋市図書館は、一緒に読書活動の推進に取り組み、地域の方々が本にふれる機会を作り出したり、読書の楽しさを伝えたり、協働していきたい。」とのお話を7月に頂きました。
そのうえで、「書店連携企画」として、2020年1月より新連載としてスタートした中日新聞「中日こども文庫」欄での私の初回連載2020年3月9日より今日に至るまでの全ての記事を収集した特設コーナーを館内に設置し、紹介した児童書を全てを集め貸し出しされる運びとなりました。

東海、北陸にある児童書専門店の5人で、毎週月曜日に順番に連載してきた「中日こども文庫」ですが、連載スタートから5年以上経過した今では、最初からの執筆者は三重県四日市にあるメリーゴーランドの増田さんと私だけになり、他の3人のメンバーは交代し、コーナーのレイアウトも変わりました。
毎回、顔写真付きで連載されるのですが、私の写真は2019年の秋に連載の企画の趣旨を説明しに来てくれた当時の担当記者が撮ったものです。当時はキツめのツイストパーマをかけ、重力に抵抗し逆立っていた髪型が段々と伸びて重力に従い降りて来た一番中途半端な時期のものであり、メガネも異なり現在のスタイルとは異なります。

しかし、ちょくちょく髪型やメガネを変える私としては、その後に何度か顔写真の変更を提案されるも拒み、6年前の顔写真がそのまま使用されています(増田さんは途中で自ら変更を希望して写真を変えた!)。
連載当初は、私の好きなトミー・アンゲラーや長新太などの作家のルーツが風刺漫画家であったことに影響を受けて、抽象的に社会風刺を紹介文の中に織り交ぜながら書いたりもしていました。
しかし、その結果、本の紹介より私の気持ち的な部分の記述が多く、主軸である「本の良さを読者に伝える」ということから逸脱することも多々ありましたが、毎回試行錯誤をしながら当たり前ながらも少しずつ読者側に立って「伝える」ことを重視して書くようになりました。
ここ数年の私のスタイルは、まずは紹介文を「書く」と言うよりかは、感じたことを自由に「描く」ようにしています。その素の文体を担当記者とキャッチボールをしながら修正し整え、新聞に刷られて皆さんのお手元に届くようになっています。
嬉しいことに新聞に掲載された日は、「中日こども文庫」の切り抜きを手にしてメルヘンハウスに来て頂けるお客様やお問合せも多く頂いております。
これからも皆さんに興味を持って頂けるような本の紹介の仕方に毎回頭を悩ませながら、少しずつ読者の皆さんとの距離が近くなっていけたら良いなぁと思います。

約35年前、中学3年生の時に表向き「受験勉強」として開館前から席取りの為に並んだ思い出の鶴舞中央図書館での展示をとても嬉しく思います(実際は最初にちょっと勉強をして、その時間のほとんどを隣接する「パターゴルフ場」で友達を遊んでいた!)。
展示期間は11月20日まで約1ヶ月あります。多くの方々にご覧頂ければ嬉しく思います。
よろしくお願いします。
メルヘンハウス 三輪丈太郎