『はじまり はじまり』

『はじまり はじまり』

荒井 良二/作 32P ブロンズ新社

【新しい物語が次々とはじまる】

暗闇から「はじまり はじまり」がやってきました。それは何かのステージです。「はじまり はじまりい」と言って幕をあげました。僕はマンドリンを弾いていました。とても上手です。またもや「はじまり はじまりい」と言って幕が上がりました。今度はスイスイ泳いでいます。

次々に「はじまり はじまりい」と言って幕が上がり、つながれている犬を放してやったり、僕が小さくなって猫に踏まれそうになったり、星空になったりと色々な新しい物語が始まります。

オリジナリティ溢れる絵で幻想的な世界が描かれています。

【丈太郎のひとりごと】

「はじまり はじまりい」と次々に物語が画面いっぱいに描かれています。それは留まることなく次々と始まるのです。生きていることはそんな始まりの連続なんだなぁとこの絵本を読んで思いました。

どの絵本でも荒井良二という作家は、独特の彼にしかないオリジナリティ溢れる絵本を発表し続けています。その絵本のどれもに深さを感じ、何度も読むことにより、絵本の真意にたどり着きます。この絵本はそういった意味ではとてもポジティブな気持ちにさせてくれる絵本です。

荒井 良二/作 32P ブロンズ新社【新しい物語が次々とはじまる】暗闇から「はじまり はじまり」がやってきました。それは何かのステージです。「はじまり はじまり…
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