柴田 ケイコ/作 40P 白泉社
【なんとしてでもママをビックリさせるぞ!】
くまたはパンツだけで過ごすのが大好き!おまけに泥んこで遊ぶのも大好きだからいつも泥だらけです。そんなくまたを見てママはいつも注意してばかりです。くまたはママをびっくりさせて、
「くーちゃん、さすがね!
って言われたいのです。そして、石を使ってママの顔を作りました。それを見たママはとても褒めてくれてので、もっとママをびっくりさせようとくまたは色々と考えて作ってみることにしました。
ママのお気に入りのカップに、綺麗な葉っぱとダンゴムシを入れて「くさカップ」を作りました。しかし、ママはびっくりしません。次はママの靴にお人形を寝かせて「くつベッド」を作りましたが、ママはちょっとだけ笑いましたが、びっくりしません。
その後も卵に沢山絵を描いて「かおたまご」、エプロンにテープをいっぱいつけた「テープエプロン」、「セミのぬけがらぼうし」、「まぜまぜチャリチャリじてんしゃ」、「どんぐりいっぱいおけしょうポーチ」など作りますが、ママは全く反応しません。
そして、最後に「ママのかおつきキラキラかがみ」を作り、その鏡を見ているママの部屋へ行って覗いてみると、、、。
子どもがあの手、この手でママを驚かそうとする姿を、カラフルに可愛く何とも言えない表情などをユニークの描いています。
【丈太郎のひとりごと】
柴田ケイコさんと言えば、「パンどろぼう」シリーズ(KADOKAWA)で大人気ですが、本作のように「パンどろぼう」以外にも、とても楽しく面白い絵本を沢山書かれています。
今作は、子どもが「親を楽しませよう!」と、必死に色々と考える姿を面白おかしく描いています。子どもは褒められることが大好き!しかも、ママやパパに褒めらたりすることは格別なことです。
そんな子どもの心情をよく捉えたこの絵本、きっと子どもたちはスーッとこの絵本の中に入って楽しむことでしょう!
ママやパパにには注意!きっとこの絵本を読んだ子どもは、何かを仕掛けてくるでしょう。そんな時はこの絵本のように受け止めてあげてくださいね。それが行き過ぎたことだとしても。
ママ、パパ、何があっても受け止める覚悟の準備はOKですか?