『目で見て かんじて 世界がみえてくる絵本』

『目で見て かんじて 世界がみえてくる絵本』

ロマナ・ロマニーシン アンドリー・レシヴ/作 広松 由希子/訳 56P 河出書房新社

【人は目で見て何を感じるのか?】

「さいしょは、まっくら。なんにも見えなかった。」

「それから光があらわれた。」

冒頭、このような文章で始まるこの絵本。目はどうやって出来ていて、どのようにして動いているか?を細かく描かれた絵本です。

目の作り、目にみえる色の数、鏡に映る自分、目で見て人の感情を察知すること、メガネのこと、たましいなど目には見えないもの、人より目の良い生き物のことなど、目に関することが事細かく美しくデザインされたイラストと色で表現されています。

この絵本のベーシックになるのは蛍光色で、そこにしっかりとした解説もあり、視覚的にも思考的にも沢山の情報量があり、見るのも読むのも楽しい絵本です。

【丈太郎のひとりごと】

表紙のカラフルさ、デザインの良さから既に惹きつけられる絵本ですが、中を開くと情報量もたくさん!しかし、選び抜かれた言葉によってそれらの情報はくどいようなことはなく、どこかさらりとしていて、じっくり1ページ見ながらも、テンポ良くページを開くことが出来ます。

同じ作家が書いた『旅するわたしたち On the Move』(https://shop.meruhenhouse.com/items/83551699 )と一緒に楽しむのも良いと思います。コチラもこの絵本同様、優れたデザインと文章で楽しませてくれます。

「まだまだ知らない素敵な絵本は沢山あるのだなぁ」と思いながら、僕はじっくりと1ページずつ読みました。熱いメッセージをここまで洗練されたデザインと文章で表現できるのは、まさにアートとしか言いようがありません。

2冊のアートにどっぷり浸るのはいかがでしょう?きっと新しい「何か」が見えてくるはずです。

ロマナ・ロマニーシン アンドリー・レシヴ/作 広松 由希子/訳 56P 河出書房新社【人は目で見て何を感じるのか?】「さいしょは、まっくら。なんにも見えなかった…
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