『ぼくのあかいボール』

『ぼくのあかいボール』

イブ・スパング・オルセン/作 ひしき あきらこ/訳 28P BL出版

【あかいボールよ、どこにいく?】

いつも一緒に遊んでいる、あかいボールは時々落としてしまいます。そして、ある日、とうとう逃げ出しました。ころころと転がって、バスの中の運転手の膝の上に乗ってしまい怒られてしまいます。

しかし、ボールはジャンプしてバスの奥の方へ乗客の頭をつたい「こうえんまえ」のバス停で飛び降りました。勢いづいたボールは車のや自転車の間を跳ねていきます。公園の中では散歩中のカップルや掃除中のおじさんや8人の子どもに当たり、池の中へ入ってしまいます。

ところが向こう岸にいたボールのせいで泥水が跳ねたおじさんが怒ってボールを遠くに蹴ってしまいます。ボールが着いたところはパン屋さんです。色々なパンはめちゃくちゃにしてしまいます。この後もボールはあちこちに行ってしまします。

そして、最後には王様が飲もうとしていたスープに見事にダイビング!王様は無礼者と怒り、それからボールは、、、

ボールの躍動感とボールが行く先々の風景や人の表情が細かにユーモアに描かれています。ボールの色が赤なので風景の中でも一際目立つようにも描かれています。

【丈太郎のひとりごと】

ボール遊びは子どもたちにとって、とても楽しいものですよね。僕もよく少年時代にボールと戯れていました。この絵本は一種のボールの冒険の旅です。それにしても大変な冒険となったものです。

ボールの躍動感が読んでいると伝わってきて「次どうなるんだろう?」とページをめくるのが楽しみな絵本です!

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