パット・ジトロー・ミラー /作 スージー・リー /絵 かみやにじ /訳 44P 偕成社
【いつでも「あいたい」気持ちを抑えられない】
会いたい人は遠くにいて、離れて暮らしています。だけど、今すぐに会いたいのです。
ロケットに乗る?空飛ぶマシンはどうかな?飛ぶ仕掛けを作る?家に着いてドアをノックしたらびっくりすることでしょう。
でも、今は行けません。学校もあるし、サッカーも、パパとママの仕事もあります。だから代わりに手紙を書きます。返事も欲しい。手紙に中に入ってしまおうか?でもそれも難しいです。
電話をかけっぱなしにするのも良い。私の話をたくさんするから私にもたくさん話をしてほしいですのです。パソコンでも会うことができます。家の中を全部見せて欲しいです。
顔を見るだけでも嬉しいけど、もっと近くに行きたいです。
またあえるひが・・・・・・いますぐ だったら いいのに。
抑えきれない溢れる「あいたい」気持ちを、各ページの配色の美しさと色々な形をした穴あけでデザイン性も高く描かれています。
【丈太郎のひとりごと】
とにかく会いたい!でもすぐには会えない。そのもどかしい気持ちがとても素直に伝わってきます。会う方法を色々と想像してそれだけでも幸せな気持ちになれることが、この絵本には描かれています。
各ページの主な配色の違い、穴あけ、ページの大きさの違いなどデザインにも凝っていて、湿った「あいたい」気持ちではなく、どこかカラッとした爽やかな風の吹くような「あいたい」が表現されています。
こんな絵本に出合うと、とても嬉しくなります!多くの「あいたい」気持ちを抑え切れない人に開いて欲しい絵本です。「あいたい」相手の人へのプレゼントにもとても良いと思います!