はまだ ひろすけ/作 しまだ しほ/絵 31P 理論社
【街灯の儚い夢のお話】
ある町はずれに、1本の街灯が立っていました。そこはあまり人通りのない、小路の角でありました。
街灯は毎晩のように心の中で、自分の一本足もよぼよぼで風が荒れだしたら、もう何もかもおしまいだと思っていました。しかし、街灯にはひとつの願いがありました。その願いを想い、街灯は少し強い風が吹いてもぐっとこらえていたのです。
そのたったひとつの夢とは、一生に一度だけで良いから星のような灯りになってみたいと言うことだったのです。その願いを抱いて何年も立ってきたのです。
しかし、人間も黄金虫も蛾も誉めてくれるどころか街灯の灯りをけなすばかりです。それでも街灯は決心をして頭をしっかりと持ち上げて灯りが明るくなりました。
そこにお父さんと10才ぐらいの男の子が現れました。そして、男の子が言った言葉に街灯は、、、。
1ページずつの絵が1枚の絵画のように美しく、お話の内容ととても合っています。
【丈太郎のひとりごと】
ここでは結末は書きませんが、なんとも言えない気持ちになりました。
街灯のはかない夢はどうなるのでしょう?力強く信念を持っていれば必ず願いは叶うのでしょうか?小学低学年の子どもが対象ですが、大人が読んでも素敵なお話です。
子どもだけで読むのも良いですが、大人が一緒に読むこともオススメします。もちろん、大人だけでも!