陣崎 草子/作 32P くもん出版
【かばくんのおしりが狙われている!】
かばくんが何か慌てた様子で家を飛び出していきます。ママは私たちのお尻は立派だからパンツを履いて、おしり泥棒に取られないように注意をしましたが、かばくんはそのまま出ていってしまいました。
かばくんが走っていると、犬が大きなお尻を見てクッションができると喜び、かばくんを追いかけました。次は猫がかばくんのお尻を見てパラシュートになるとかばくんを追いかけました。次にウサギたちがかばくんのお尻を見て何回も飛んでぶつかっても跳ね返って面白そうと、かばくんを追いかけました。マンドリルもかばくんのお尻を帽子にしてしりしりファッションが出来るとかばくんを追いかけました。
そしてみんなでかばくんに言いました。
「やい!かばくん おしりを ちょうだい!」
犬と猫とウサギとマンドリルはかばくんに追いつくとぐるりと囲みました。なんとママが言う通り、本当におしり泥棒が出てきたのです。一体かばくんはどうなってしまうのでしょう?
画面いっぱいに大きく描かれた絵は迫力満点で、かばくんのお尻の魅力が伝わってきます。
【丈太郎のひとりごと】
まずはかばくんのおしりを狙っているというお話の発想がとても面白い絵本だと思います。よく動物園でかばとサイをいつも間違えてしまうのは僕だけでしょうか?
お話の結末は読んでからのお楽しみ!ですが、予想外のオチどころでした。
絵も大きく描かれているので、大勢のおはなし会などでも楽しく読める絵本だと思います。