『ぶらぶらどうぶつえん』

『ぶらぶらどうぶつえん』

井上洋介 /作 32P 小峰書店

【動物園の色々な動物を観察してダイナミックに描く!】

動物園の色々な動物について、作者が感じたことが書かれています。動物の特徴を捉えながら、そこに自分の想いを載せていきます。

例えばこんな感じです。

「しまの もようは なんて きれいだ ぼくも こんど しまの しゃつをきる」

「くじゃくが はねを ひろげてく れた わたしも りょうてを ひろげてみせた いっしょに とじて いっしょに ひらく おひるの たいそう いちに」

動物と同じ目線で同じ呼吸をするように動物に寄り添う形で文章が書かれています。

文字も独特な手書きで絵も荒々しくダイナミックに描かれているのに、どこか優しさを感じます。

【丈太郎のひとりごと】

動物園が近いので息子とよく自転車で出かけます。檻の中に入っている動物たちは何を思い考えているのだろう?と思うことがあります。本当は自然界で生きていくのが良いのかなぁとか、沢山の人に見られながら生活する気持ちってどんなだろう?とか、色々と想像をしてしまいます。

この絵本はそんな僕の思いを代弁するかの硫黄に色々な動物への想いが描かれています。少し皮肉混じりではありますがユーモアさを感じます。

一見、荒らしく描かれているように見えますが、よく見るとしっかりと動物が観察されて描かれていることがわかります。

今度、息子とまた動物園に行ったら読んでみたいと思う絵本です。

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