レオナード・ケスラー/作 小宮 由/訳 60P 大日本図書
【描き直した町の看板が大変なことに!】
パインさんは看板やさんです。これまで町の看板を全部作ってきました。車の標識もパインさんお住む「リトル・タウン」のどのようなお店にも、通りにも道路にも、全ての看板です!
しかし、雨が降り、雪が積もり、風が吹きつけ、日が照りつけて、町の看板は少しずつ古くなり、文字がかすれてきました。そして、「リトル・タウン」の町長さんがパインさんに新しい看板を作るようお願いをします。
パインさんは町中全部の看板を描き直すことにしました。1週間で全ての看板を描き終えることができました。後はペンキを乾かすだけとなりました。次の日、ベッドから降りるとパインさんのメガネがありません。家中、探し回ってもないのです。パインさんはメガネがないと、全部ぼんやり見えます。
でも今日はメガネなしで看板をつけることにしました。しかし、パインさんは気づいてなかったのです。自分の看板が正しいところにつけていないことを!町中は色々な間違った看板のせいで大混乱!果たして「リトル・タウン」はどうなってしまうのでしょう?
黒と黄を基調としたポップな挿絵もとても可愛く、ユーモアなお話をもっと膨らませくれます。
【丈太郎のひとりごと】
普段、メガネを愛用している僕としては、とてもパインさんの気持ちがわかります。本当にメガネがないとよく見えないのです。
そんなことから町一番の看板屋さんがしてしまったことにより町は大混乱になります。
とてもポップなお話とセンスの良い挿絵で、気持ちよくページを読み進めることができます。
幼年童話の入り口に最適な本です。