【新刊】★ヘンテコリンな話と絵がクセになる!★『しってた?』

【新刊】★ヘンテコリンな話と絵がクセになる!★『しってた?』

二宮由紀子/作 井上コトリ/絵 32P BL出版

【先が全く想像つかない!宇宙まで行ってしまう奇想天外なお話!】

「ね、しってた?」金魚のお父さんは象なんです。だから象は金魚のことを食べないのです。

では、象は何を食べるかって?それは勿論、森を6つぐらい「もりもり もりもり もりもりね。」

しかし、象に食べられたくない森は帽子を被って、サングラスをかけて変装します。

森をひとつも食べれなかった象は「なにを たべるか?」

特大ピザ100枚、特大ハンバーガー200個、特大のパンケーキ300個、それに「やまもりいっぱいの」ポテトチップス!

しかし、象に食べられたくないポテトチップスはどうする?

「もちろん、きみなら わかるよね?」

象が食べ物に行き着くまで予測不能な奇想天外な展開が次から次へと進んでいく様子を、とてもキュートでポップな線画とワントーン落としながらも派手なカラーリングで、まるで子どもの落書きのように描かれた絵が、不思議な世界へどんどん読者を連れていきます。

【丈太郎のひとりごと】

絵本を紹介するとき「このお話はどうやったら伝わるだろう?」と頭を悩ませる絵本が、たまにあります。この絵本はまさに僕の頭を悩ませるのです。

簡単に言えば「ナンセンス絵本」と呼ばれる、実際に起こり得ないストーリーの絵本の分類に入ると思いますが、それを言葉に置き換えるのは至難の技。極論で言えば「読者が各々、楽しくページをめくって奇想天外なストーリーを楽しめば良い!」ということになります。

元々は、『まちの ひろばの どうぶつたち』https://shop.meruhenhouse.com/items/84093543  の井上コトリさんの描く世界が素晴らしく、この絵本に辿り着いたのですが、同じ人が描いたとは思えない絵でビックリしました。

この子どもの落書きのような絵を、大人になってから描こうとしても中々描くことは出来ません。晩年のピカソが「やっと子どもの描いたような絵を描けるようになった。」というセリフは有名ですが、これはどうなんだろう?でも、クセになるんですよ不思議なことに!

お話も絵もヘンテコリン!でも、それで良いのです!それが良いのです!理解しようとするのが間違い。この愛らしい世界に何も考えずに入って行けば良いだけなのです。

この絵本に入り込んだら、あとはただ遊ぶだけ!自由に思うがままに泳ぎまくれば良いのです!

僕は「普通」って言葉を置いてきぼりにして、この絵本に入って遊ぶことにします!

それでは行ってきま〜す!

二宮由紀子/作 井上コトリ/絵 32P BL出版【先が全く想像つかない!宇宙まで行ってしまう奇想天外なお話!】「ね、しってた?」金魚のお父さんは象なんです。だか…
shop.meruhenhouse.com