りとう ようい/作 32P 絵本館
【いつまで続く?「こしたんたん」】
こしたんたんとは、 虎が獲物をねらって身がまえ、鋭く見つめることを意味します。感じで書くと「虎視眈々」となります。
うさぎが水たまりの水を飲んでいます。虎は遠目から「こしたんたん」と狙っています。そこにシカが出てきて水を飲みます。またもや虎は心をウキウキしながら「こしたんたん」しています。
こうやってイノシシ、ウシも出てきて「こしたんたん」としているのですが、虎もヨダレが出てしまうぐらい興奮しています。そして、動物たちがのんびりしているとき、虎は我慢できずジリジリ ウズウズと相手めがけて駆け出して行こうとした時に、、、。
発色良く分かりやすい迫力のある絵で「虎視眈々」という恐ろしさをユーモアに描かれています。
【丈太郎のひとりごと】
この絵本で「虎視眈々」という言葉を初めて知りました。普段あまり使わない言葉ですが、こうやって言葉を覚えていくのですね。
虎はどんどん増える獲物の数だけ、欲も増えていくのがとてもユーモアがあって面白い絵本です。