『くまが うえに のぼったら』

『くまが うえに のぼったら』

アヤ井 アキコ/作 32P ブロンズ新社

【食いしん坊のくまが起こすファンタジー】

お月さまが山の上から顔を出しました。お星さまもちらほら瞬いています。おおきなくまが松の木に登っています。くまは松の木に絡まったやまぶどうの実を食べていたのです。

やまぶどうが美味しくて、もっと食べたいとどんどん松の木を登っていきますが、松の木は先が細いのにくまはどんどん登って今にも折れそうです。とうとうてっぺん近くまで登り「みしみしっ」と嫌な音がしました。

松の木はもう我慢できません。「ひゃーっ やめてーっ!」と叫びながら、根っこから幹のてっぺんまでバネのようになり、くまを跳ね上げました。

「びよーん」くまは空の彼方へ飛んでいきます。空で休んでいる大きな雨雲も突き抜けて、空に飛んでいったくまは、お星さまに「がば!」と飛びつきました。お星さまはあまりの重さに流れ落ちていき、、、。

優しい絵のタッチで、イキイキとしたくまと浮かび上がるような星の色合いが、とても素敵に描かれています。

【丈太郎のひとりごと】

最近、この絵本の作者のアヤ井アキコさんの名前をよく見ます。そして、どの絵本にも共通しているのが、ふんわりと優しいけれども緻密に描かれているところです。

この絵本のお話は発想が面白く、最後は「そう来たか!」という感じで終わります。読者を裏切らない楽しいくまのお話です。

アヤ井 アキコ/作 32P ブロンズ新社【食いしん坊のくまが起こすファンタジー】お月さまが山の上から顔を出しました。お星さまもちらほら瞬いています。おおきなくま…
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