ティエリー・ロブレヒト/作 デイヴィッド・B・ドレイパー/絵 川野 太郎/訳 25P 岩崎書店
【頼もしい!ぬいぐるみきゅうじょたい!】
雨降る中、道端でぬいぐるみのクマくんは迷子になっていました。歩く人、自転車など危ないものでいっぱいです。しかし、町をパトロールしていたネズミたちが「ぬいぐるみきゅうじょたい」の本部に連絡し、あっという間に救急車がやってきて、隊員たちがクマくんの手当てをします。
クマくんは落ちた時に右腕が破けてしまったのです。ネズミたちはクマくんを救急車に乗せてサイレンを鳴らしてさあ出発!
病院に到着するとお医者さんと看護師さんが待っていました。早速手術です。手術はうまくいきましたが、最後に流れ星で作った魔法の糸で破れたところを縫います。すっかり元気になったクマくんはぬいぐるみを無くした子どもに会いたくなりました。次は「おとどけチーム」の出番です。
「おとどけチーム」の車は、無線機から町中の子どもたちの泣き声が聞こえてきます。クマくんはヘッドホンから聞こえる子どもたちの泣き声から持ち主の子の声を探します。さあ、クマくんは無事になくした子どもの元へ戻れるのでしょうか?
ネズミとぬいぐるみの小さな世界の大スペクタルなお話を、細部に至るまで優しい絵で描かれています。
【丈太郎のひとりごと】
小さな世界でも色々なストーリーがあるものです。特に今ぬいぐるみで遊んでいる子どもにとっては他人事ではないお話です。そんな子に読んでほしい絵本です!でも、「ぬいぐるみきゅうじょたい」にお世話にならないように、しっかりとぬいぐるみは抱いていてくださいね!