川端 裕人/作 中垣 ゆたか/絵 40P 講談社
【みんな色の見え方が違う!】
今日はとても良い天気です。子どもたちが外で絵を描いています。ある子の絵を見てみるとリンゴの木を書いているのですが、リンゴの色が茶色、葉の色が薄茶色、木の幹は緑になっています。普通に考えるとおかしいですよね?
しかし、全然おかしいことではないのです。何故ならこの子は「進化型」と言える人だからです。この子にとっては自然のことです。「進化型」とは他の人とは違う見え方を身につけているのです。
年齢によっても見え方が違うし、変わって来ます。「進化型」は恐竜時代からありました。人の祖先は恐竜がまだ生きていた頃、身を守るため夜に活動していたので、暗いところでもよく見える目を持っていたようです。恐竜時代が終わり、昼間に行動するようになると、今の色の見え方になって来たのです。
現在は「進化型」の人でも見やすいように色々なマークやモノが配色されています。
色の見え方の違いの歴史や仕組みをポップでカラフルに描かれています。
【丈太郎のひとりごと】
大勢の人と比較して少数派だと偏見の目で見られたりしますが、この絵本に書かれているように「進化型」という捉え方をすれば、それは立派な個性となります。その個性を尊重すること、受け入れることが大切だと思います。