フラン・ヌニョ/作 ズザンナ・セレイ/絵 宇野 和美/訳 32P ほるぷ出版
【思い出の場所を線で繋いでみると・・・・・・】
ソエは生まれてからずっとこの町に住んでいましたが、戦争のせいで家族と外国に逃げなければなりませんでした。町を離れる前の晩、ソエは机の上に町の地図を広げて、10年のあいだ楽しかった場所に記しをつけようと思いつきました。
最初に記しをつけたのは、自分の家です。次に学校の校舎、図書館、本屋、公園、映画館、川と記しをつけながら色々楽しかったことを回想します。そして、その記しを赤えんぴつで結んでみようと思いました。
思い出の場所を繋いだらどうなるでしょう?現れた形を見てソエはビックリして涙が込み上げてきました。それは、、、。
透き通った綺麗な水彩画でソエのさまざまな思い出の地が描かれています。
【丈太郎のひとりごと】
僕には戦争体験がありません。しかし、いまだに世界中の様々地域で戦争は実際に起こっているのです。そして、過去にも戦争はたくさんありました。何故、戦争は起こるのでしょうか?
戦争が起こることで悲しむ人々がたくさん出ることを知りながらも、戦争は絶えることはありません。今一度、平和について考えさせられる絵本です。