『ねずみに ぴったりの のりもの』

『ねずみに ぴったりの のりもの』

マリー・ホール・エッツ/作 こみや ゆう/ 訳 36P こみや ゆう

【夜にねずみが見つけた素敵なものは、、、】

ねずみの家族が2家族地下室に住んでいました。ある夜、男の子のジョニーはベッドで寝ていました。そのころ2家族のねずみは地下室の階段を静かに登っています。階段を登ると耳を澄ましてジョニーと家族がぐっすり眠っているからです。

ねずみたちは部屋のあちこちを走り回って色々と物色します。子ども部屋に来るとねずみ達は目を丸くして嬉しそうに「チューチュー!」と鳴きました。子ども部屋におもちゃの自動車と汽車と飛行機とトラックがあったからです。

のりもののおもちゃにぴったりのねずみは、早速、飛行機とトラックに2家族分かれて乗り込みました。2家族は汽車と自動車に乗り込みましたが、ぶつかり合って倒れてしまいました。ねずみ達は地下室に逃げ帰るのですが、1匹のねずみだけが汽車の下敷きになって身動きが取れなくなってしまいました。

翌朝、ジョニーが目を覚まして子ども部屋に行ってみると、おもちゃが散らばっていました。そして、片付けようとしたところ、汽車の下敷きになって身動きが取れなくねずみが見つかってしまいます。一体、ねずみはどうなるのでしょう?

クラシカルな絵で細部に至るまで描き込まれ、ねずみの躍動感が伝わってくるような動きのある絵で楽しませてくれます。

【丈太郎のひとりごと】

アート的にも絵が素晴らしく、1964年に描かれた絵本の復刊です。60年前にこんなにお洒落に絵が描かれている絵本があったことが驚きです。そして、その長い間親しまれて読み継がれてきたと思うと、絵本の持つ力の凄さを感じます。

いつの時代に読んでも普遍性の高い絵本は楽しめます。このようなクラシカルな絵本はこれからも大切に読み継いでいかないといけないと思いました。

マリー・ホール・エッツ/作 こみや ゆう/ 訳 36P こみや ゆう【夜にねずみが見つけた素敵なものは、、、】ねずみの家族が2家族地下室に住んでいました。ある夜…
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