高部晴市/作 32P イースト・プレス
【猫のニャントさんが妖怪退治で大活躍!】
何でも屋の猫のニャントさんは今日もお仕事です。お日様が沈む頃、小さな村にやってきましたが、村はシーンとしていて誰も出てきません。しばらく歩いていると、
「もしもし ちょっと そこの ねこさん」
と声がしました。そしたら木の影から3人の子供たちが顔を出しました。子どもたちによると村人は妖怪に食べられてしまい、子どもたちは今夜食べられてしまうらしいのです。
ニャントさんはその話を聞き、自分が妖怪退治をすることを子どもたちと約束しました。さて、ニャントさんはどんな方法で妖怪を退治するのでしょう?
和のテイストを感じるクラシカルな絵が、どこか懐かしくもあり安心して読み進めることができます。
【丈太郎のひとりごと】
僕が個人的にも好きな高部晴市さんの絵本です。高部晴市さんの絵は色調が落ち着いているにも関わらず、お話はカラフルでユニークさを感じます。
この絵本も妖怪の退治の仕方が「それで退治するの?」と、笑ってしまいます。
「これぞ絵本!」と言うような、オーソドックなテイストが素晴らしい絵本です。