『フンガくん』

『フンガくん』

国松エリカ/作 32P 小学館

【お母さんはどこ?】

この絵本は4つのお話があります。

「じてんしゃのまき」

フンガくんは友達の新しい自転車を見て、お母さんに新しい自転車が欲しいと言いますが、きてくれません。聞き分けのないフンガくんにお母さんは知らんぷり。フンガくんの「かってえ、かってえ。」と言う大声は近所中に響き渡ります。あれれ?お母さんの姿が見えません。どこに行ったのかな?

「せんとうのまき」

フンガくんはお母さんと一緒にお風呂屋さんにきましたが、行きたくありません。フンガくんのヘソは曲がったままで、湯船になかなか入ろうとしません。「フンッ、おふろなんかはいるもんか!」とフンガくんが石のように座り込んでいると、あれれ?お母さんの姿が見えません。どこに行ったのかな?

「そうじのまき」

朝からテレビに釘付けのフンガくん。「パチッ」ととうとうお母さんにスイッチを消されました。フンガくんはかんしゃくを起こしています。フンガくんはおさまる事なく、お母さんは構わずに掃除機をかけています。「ブーッブーッ ドスンドスン」とフンガくんが鼻を鳴らして暴れているうちに、あれれ?お母さんの姿が見えません。どこに行ったのかな?

「ふとんをほすのまき」

「ジリリリ・・・・・・」目覚ましが鳴っていますが、まだ寝ていたいフンガくんは毛布にしがみついたままです。フンガくんは泣きべそを書いていますが、お母さんは「♪ルルル♪」と鼻歌を歌って上機嫌で布団を干しています。「ワーン、ワーン。」とフンガくんが泣きわめいているうちに、あれれ?お母さんの姿が見えません。どこに行ったのかな?

ポップで明るい色彩でしっかりとキャラクターも描かれており、フンガくんとお母さんの表情から心境が伺えます。

【丈太郎のひとりごと】

フンガくんはわがままですが、お母さんは手慣れたもので相手にしません。しかし、最後はしっかりとフンガくんと向き合い仲良くなります。どうやらお母さんの方が一枚上手のようです。親子の関係性って色々あって面白いですね。

国松エリカ/作 32P 小学館【お母さんはどこ?】この絵本は4つのお話があります。「じてんしゃのまき」フンガくんは友達の新しい自転車を見て、お母さんに新しい自転…
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