【クラシカルな幼年童話!】『くよくよしても しかたがない!』

【クラシカルな幼年童話!】『くよくよしても しかたがない!』

ワンダ・ガアグ/作・絵 小宮 由/訳 64P 瑞雲舎

【ユーモアたっぷりの仕事の取り替えっこ!】

おばあさんが子どもに「これはね、わたしが子どもだったころ、わたしのおばあさんからきいた、ふるいふるいお話だよ。」と言うところから始まります。

お百姓さんの名前はフリッツル、奥さんの名前はリアシと言い、小さいキンドリという名の娘がいました。それから犬が1匹いてスピッツと言います。他に牝牛が1頭、山羊が2頭、豚が3匹、がちょうが12羽いました。みんなは小さな土地で慎ましく暮らしていました。

フリッツルの仕事は、畑を耕し、種を蒔き、雑草を取ること、それから牧草を刈り、それを集めて束にして積み上げることです。

リアシの仕事は、家の掃除をして、料理をしてクリームをかき混ぜて、バターを作り、納屋の動物たちと娘の世話をすることでした。

二人とも毎日一生懸命働いていました。二人とも熱心に働いていましたが、フリッツルは自分の方が余計に働いていると思っていて、リアシの仕事はそれに比べて楽なものだと言います。

少し言い合いとなり、リアシが仕事を交代してみようと提案し、フリッツルも大賛成しました。しかし、フリッツルが楽だと思っていたリアシの仕事は、、、。

ユーモア溢れる挿絵も楽しさを助長してくれます。

【丈太郎のひとりごと】

人と比較すると「自分ばかり」となりがちですよね。フリッツルもそうです。そして、僕もたまにそんなことを思います。しかし、そんなことはなく、人それぞれ大変なんですよね。

ユーモア溢れるお話の中に、しっかりとそんなメッセージが織り込まれています。

絵本から幼年童話に変わっていく変化の中で、読みやすい内容です。

ワンダ・ガアグ/作・絵 小宮 由/訳 64P 瑞雲舎【ユーモアたっぷりの仕事の取り替えっこ!】おばあさんが子どもに「これはね、わたしが子どもだったころ、わたしの…
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