ステファニー・ブレイク/作 ふしみ みさを/訳 31P あすなろ書房
【「うんち」の絵本なのに「茶色」が使われていない!何故?それは、、、。】
真っ赤なページにうさぎのこだけがいて、そこにはこんな一文が。
「むかし むかし あるところに、うさぎのこがいました。うさぎのこは ことばを たったひとつしかいえませんでした。それは・・・・・・」
次のページをめくると、真っ青なページにうさぎのこが笑って一言、
「うんちっち」
朝、お母さんがうさぎのこに起きるように言っても「うんちっち」。お昼、お父さんがうさぎのこにほうれん草を食べるように言っても「うんちっち」。夜、お姉さんがうさぎのこにお風呂に入ろうと呼んでも「うんちっち」としか答えません。
ある日、オオカミがやってきて「ぼうやを たべても いいかい?」と、うさぎのこに聞いても答えは「うんちっち」。ついにオオカミに食べられたうさぎのこ。一体この先どうなることでしょう?
各ページのベーシックとなる色は、どのページもカラフルな原色が使われており、絵も画面いっぱいに大きく描かれているため、2才さんぐらいから楽しむことが出来て、読み聞かせなどでも大活躍しそうです!
【丈太郎のひとりごと】
アメリカ生まれ、フランス育ちの作家が描く、世界で一番カラフルな「うんち」の絵本です!
そして、この絵本の最大の特徴はなんと言っても「うんちの色」=「茶色」が通用しないこと。
何故なら、この絵本には「うんち」そのものが描かれていない「うんちの絵本」だからです!
偏見かも知れませんが、作者の「フランス育ち」というだけで「うんち」という単語から悪臭のイメージは膨らむことなく、むしろ清潔感のあるオシャレな言葉に聞こえてしまいます。
子どもは「うんち」とか好きですよね?でも、大人としては、あまり下品なものを見せたりしたくないですよね?そんな時にこの絵本は大活躍!
しかし、影響の受けやすい純粋な子どもたちは、この絵本をゲラゲラ笑いながら読んだ後は、どう話しかけても「うんちっち」と答える可能性大なので、そこはお気をつけください!