『じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ』

『じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ』

accototo ふくだとしお+あきこ/作 32P 大日本図書

【そっと季節が変わっていく】

桜の花びらがさなぎにそっと触れました。

「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」

と、さなぎは蝶になりました。蝶はふわ入りと舞い上がり綿毛にすっとおりました。

「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」

と、綿毛はみんなバラバラに風に任せて空に消えました。

かえるの頭に雨が触れました。

「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」

と、かえるの鳴き声ががこだまして静かに地面にとけました。

徐々に季節が移り変わっていきます。生命の春夏秋冬が「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」と繰り返し、美しく変化していきます。

清々しい絵で言葉少なめにとても綺麗な絵で、生命や風景が優しく描かれています。

【丈太郎のひとりごと】

この絵本はとても静かでゆっくりな時間が流れています。季節の移り変わりを丁寧に表現されていて繰り返される「じゅんばん じゅんばん じゅんばんですよ」という言葉も、とても優しく感じます。

何かが起こるわけではありません。ただただ季節の移り変わりを美しく描いているこの絵本は、子どもたちに四季折々の情緒をそっと教えてくれることでしょう。

accototo ふくだとしお+あきこ/作 32P 大日本図書【そっと季節が変わっていく】桜の花びらがさなぎにそっと触れました。「じゅんばん じゅんばん じゅん…
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