斉藤 倫 うきまる/作 及川 賢治/絵 32P 小峰書店
【あれ?その言い方合ってるの?】
とても良い天気の日、いよいよ今日は引っ越しの日です。これから住む街は「まちがい まち」と言うらしいです。「まちがいまちにようこそ」という看板をくぐりました。
入ってすぐ「あな」畑で綺麗な「あな」を育てています。街の人は忙しそうに「へいたい」電話んをかけています。おしゃれな「ほたる」もあります。車は住宅街に入っていきます。立派な「えんぴつ」の塔がある家もあります。
次の日は早起きして街の探検です。駅では駅員さんが「けーき」や「すきっぷ」を確認しています。バスに乗り「りす」に座ったら、とてもふかふかです。商店街には美味しそうな手打ち「そふぁ」や回転「ぶし」もあります。
こんな風にして、私たちが普段使っている言葉とは異なるものばかりの街なのです。
海外作家のような洒落た絵で、おかしな街の風景をポップに描いています。
【丈太郎のひとりごと】
「常識」とか「普通」とかなんでしょう?一度それを外してみると楽しい世界が広がります。日常であり得ないことが、さもかも当たり前のように描かれていると、どんどん慣れていく不思議な絵本です。
「そんなはずないよ〜!これは〇〇が本当だよ!」なんて絵本にツッコミを入れる子どももいることでしょう。